先日の生徒さんとの会話で
体調があまり優れない方が
「最近、暗い曲は弾きたくないです…
よけいに気分が滅入ってきて…
“別れの曲”とか好きな人多いけど、ちょっと…」
なんて、おっしゃいました。
どちらかというと
この頃の私は同じで
明るい曲を好んでいます。
というのも
美しい曲も背景や歌詞を知らないと
そんな悲しい曲だったの?
ということもあり、
自分の環境や思いには
合わないということも
受け取り方によっては
“別れの曲”は 全面的に暗いこともない。
曲と自分の感情が合っていれば
そこをイメージして表現すれば
ステキな演奏につながりますよね
今、兵庫県立美術館で
「ショパン-200年の肖像」展
をやっています。
今日は
「別れの曲」
(“ピアノの詩人”ショパンの愛と青春を描いた音楽映画の傑作 1934年)
の映画を観てきました。
私はここの美術館の友の会会員なので、
500円で観てきました
ショパンのエチュード3番はもちろん、
“革命”、ワルツ、マズルカ、ポロネーズ
など10曲以上が聴けました。
ショパンが売れない時に
フランツ・リストとジョルジュ・サンドの
計画した企みは
とても楽しいものでした
ポーランドで別れてきた彼女、
コンスタンティアは
とても可哀想でした
エチュード3番は
ショパンが
コンスタンティアの
お誕生日に贈った曲でした
だから、
“別れの曲”という名がついていても、
有名なフレーズは
少し明るさを感じますよね。
でも、ショパンがジョルジュ・サンドに
出会ってから、運命が変わり、
この曲は “別れの曲”になっちゃうんです
この曲を好きな人が多いですね。
そんなエピソードもちょっとお話しして、レッスンしたり、
私もそんな背景をイメージして
ショパンを弾きたいと思います。
(遅ればせながら、まだまだ勉強不足)
なんといっても、
この映画を観に来ているのは、
またまた年齢層高く、
シルバーの方々が
ホールをいっぱいにしていました
今のシルバーの方々は、
いろいろとご興味を持たれ、
勉強熱心な方が多く、
やっぱり物知りなはずです
そういう方々とレッスンで
こんな裏話もできると嬉しい
ショパンを弾く若い人たちも
こういう古い映画も観てほしいなぁと
思いました。
Masayo-music ♪