シルバー世代の方々が、私のところにレッスンに来てくださっています。長く続けていらっしゃる方がほとんどです。
音楽を楽しむことはもちろんですが、親の介護のご経験からも、老化現象を防ぐために、ピアノをやりたいとおっしゃいます。手指を動かして、脳の活性化ですね。
また、誤嚥を防ぐために、グループでの歌、個人でボイストレーニングやボーカルとピアノの両方されている方も多いのです。
手術をしないといけないほど、腰がお悪くて、痺れがあるため歩きづらい…それでも頑張って教室に来られる方…
手の節々が痛くて、だんだん指を動かすのが辛いのに休まず、練習される方…など。
“病気をすれば、人に優しくなれる” ということを聞きましたが、私も病気になったことから、生徒さんたちとの意思疎通が更に増して、その痛みをお互いにわかりあい、一緒に感じられるようになってきました。
レッスン中も無理のないようにお声かけをしています。
弾き方によっては、力が入っていると、腕や肩、全身にまで影響してしまいます。
脱力できる、脱力して、楽に弾けるような奏法をアドバイスしています。
歳上の方々の取り組まれる姿勢は本当に尊敬し、見習いたいと毎回のレッスンで思うのです。