今日は、所属楽器店主催のピアノ講師のための講座、「ショパンの最新エディション情報 エキエル版、他の版と何がちがう?」を受けました。
講座当日にテキストが販売されていることがほとんどですが、今回もオンライン受講で申し込んだので、必要なテキストはすぐに購入していました。今日の講師の岡部玲子先生が書かれた「ショパンの楽譜、どの版を選べばいいの?エディションの違いで読み解くショパンの音楽」という本です。受講するときに、他に必要な楽譜はないかと尋ねたところ、ショパンのワルツ、バラード、プレリュードがあればいいと教えてもらっていました。
受講前になってから、バタバタと楽譜をそろえる私。でも、この3冊だけでなく、ノクターン、エチュードの楽譜も必要になり、オンライン受講でさっと楽譜が取りに行ける状態で良かったと思いました。
私の持っているショパンの楽譜は全音の出版のものばかり。もちろん統計でも全音の楽譜を使っている人がほとんどです。でもこのところは、版にこだわるピアニストさん、先生が多くなってきている傾向があります。それでも、まだ日本は遅れているようです。
ショパンが実際に書いたもともとの楽譜と 今、みんなが弾いているのは手直しされた楽譜。先生は、ショパンの曲を一つ一つ演奏しながら、説明してくださるので、違いがはっきりとわかるのでした。”ノクターン”も”幻想即興曲”も”バラード”も”別れの曲”も”全然違う、とても自然な感じで美しいと感じました。
ショパンの本当に表現したいものは何だったのか、その背景、人物像までを知り、楽譜を読みとる。そこには、版の違いで本来と違ったものにとらえられてしまう部分があるのです。
人気のアニメ「ピアノの森」では、ショパンコンクールをめざす男の子の話ですが、ピアノのことやショパンのことも多く勉強ができると思います。私も、もう一度じっくり研究してみようかと思います。
”それでは子どもはどの楽譜を使えばいいのか“ という質問が多いそうです。子どもの生徒さんにはわかりやすく書かれたパデレフスキ版。でも、指導する先生はエキエル版の楽譜を持ち、このように違うけど、どちらが好きか?などとたずねて、勉強させるのがよいということでした。
私は、ヤマハのピアノのグレード試験では、5級も4級もショパンの曲を弾いて、合格しましたので、なんとなくショパンは自分にあっているんだと勝手に思っています。今日の講座を受け、和声理論からも外れて書かれた楽譜、自由なショパンの曲そのものに、やっぱり魅力を感じました。エキエル版でショパンを弾きたくなりました。