今年は、ぐっと減ってしまったコンサート。久しぶりに行ってきました。一度聴いたことのあった冨田一樹さんのパイプオルガンを再び聴きたいなと思いましたし、ベガホールは近いし、無料コンサートだったのです。それは、冨田さんのこのベガホールでの今までの活躍ぶりもあったようで、兵庫県の若手の音楽家に贈呈するという“坂井時忠音楽賞“を受賞をされたので、兵庫県、宝塚市、兵庫県芸術文化協会からのご支援を受けられてのコンサートとなったそうです。
エレクトーンに近い。ボタンを押し音色を変え、数段の鍵盤と足鍵盤を両手両足を使って、演奏をします。ピアノでは、バロック音楽やバッハが好きな生徒さんも多いです。どちらの楽器にとっても勉強になると思います。また荘厳な曲とパイプオルガンの響きは、とても癒されます。この頃は1年に何度も、その演奏を聴きにいくようになりました。
5年ほど前に、あるイベントでオルガンを弾くことになり、その会場のオルガニストの方からご指導を受けることになったことがありました。山のように積まれた楽譜をお持ちで、曲の一つ一つの背景も丁寧に教わりました。その時、ヤマハでご指導受けていた先生もオルガン科ご出身だったので、いろいろと楽譜もお貸しくださって、アドバイスをいただいたこともありました。そういったオルガン音楽に触れる機会があったことが、私の新たな興味のきっかけにもなっています。エレクトーンとピアノの両方をやっていて、良かったと思いました。
今回のコンサートで冨田さんは、さまざまな雰囲気の違ったオルガン曲を演奏されました。前半は、作曲家もいろいろ、後半はバッハ。荘厳で美しい感じのものから、軽い感じのもの、わかりやすいハ長調の曲やさらりと短い曲もありました。音色もいろいろ変わります。最後のバッハのフーガは大変な力強さを感じる曲で迫力ある演奏が印象的でした。そして、アンコールでは、それに対比して、とても軽い可愛らしい感じの曲で、それも心に残りました。
コロナ禍の中、一つおきの座席ですが、満席でたくさんの観客でした。ロビーにこのコンサートのための大変立派ないけばながありました。観客席でご挨拶されましたが、兵庫県いけばな協会の中山高甫さんの作品、お若い男性のとても勢いのあるお花も見事でした。