Jazzの巨星から学ぶその背景

今も変わらず、その音楽は輝いていて、聴いている人の心に響かせます。「ジャズの帝王」と今もなお呼ばれている “マイルス・デイビス“ 。トランペットの音は、始めの一音を聴いただけで、観客を満足させてしまうほど、美しく、素晴らしいのです。しかも、そのほとんどが即興演奏だということです。

私は、地元の小さな映画館で、今週末から上映される予定でしたので、来週あたりに観に行くつもりでした。「マイルス・デイビス:クールの誕生」マイルス・デイビスのドキュメンタリー映画です。今朝、Netflixで、好きなドラマを観終わって、次に何を観ようかと探していたら、この映画がありました。実のところ、今年は一度も映画館には行っていなくて、コロナの感染者が増えてきている中を行くかどうかを迷っていましたので、ラッキーでした。ご興味ある方は、まだ上映もされていますし、Netflixでもご覧いただけます。

マイルスのトランペットの音楽とともに、いろいろな方が出てきて、マイルスのことを語ります。マイルスは、素晴らしい音楽を作り上げましたが、その生きざまは真逆でした。それでも、偉大であったと言われています。ハービー・ハンコックは、マイルスの音楽を「湖の水面を音がスキップしていく石のようだ。波に音が触れていくようだ」と言っていました。さすがに表現の仕方が違うと思いました。マイルスが奥さんのために選んだディズニーの曲は、”Someone My Prince Will Come” 「白雪姫」の“いつか王子様が“です。マイルスがトランペットでその曲を演奏します。素敵です。この曲はディズニー曲の中でもダントツ人気で、ジャズで演奏されることが多いのは、ここから始まったのだということを知りました。私も大好きな一曲です。

速くて、細かい音符を演奏することは、ごまかしがきくけど、音符の数の少ない音楽を演奏することは、難しい・・というお話がありましたが、これは、私たちの課題でもあります。人を驚かせるほどのテクニックで速いパッセージの曲も素晴らしいですが、ゆったりした曲では、その一音一音の響きは大切だということです。そして、それが人の心を打つ音楽になるということでしょうか。