小さなお子さんがいらっしゃるママたちも、ピアノやエレクトーンを弾きたい気持ちは変わりません。子育て中でも頑張って習いに来られる方も多いです。
以前、子どもさんをおんぶしたまま、もう一人の子どもさんは横で遊ばせて、エレクトーンに座り、レッスンに来られている方がいました。ママという立場であっても、自分は自分、子どもは子ども。自分のことを大切に思うことがあってもいいと思います。
今日も、4ヶ月の赤ちゃんをおんぶしたままで、ピアノの体験レッスンに若いママさんが来られました。店頭で、電子ピアノを買われて、レッスンも受けたいというお考えのようです。目をくりっと開けて、寝ている気配は全くなく、じーっとしている男の赤ちゃんにも感心してしまいました。ママのやりたいことがちゃんとわかっているのでしょうか?できた子どもさんです・・。
思い起こせば、私も若い時は、子ども連れでやっていました。子どもを連れて、出張レッスンにも行きましたし、自宅では、横に子どもが寝ているところでもレッスンをしました。子どもを習わせるのではなく、自分がレッスンを受けに行ってましたし、練習するときは一緒に椅子に座らせたり・・。また、その当時は、地域の先生方との交流も盛んで、その研究会も子連れで、同世代の数名の先生が1歳くらいの子どもさんを連れてきていましたので、研究会中にベビーシッターさんにきてもらおうという話なんかも出ました。
長い人生の中で、子育てって、ほんの短い間だったという気もします。子育てに専念することも大事ですが、自分を見失わないように、やりたいこともちょっとやってみる。子育て中は何もできないと思ってしまわないで、考えや工夫次第で、やろうと思えばできます。うまく時間も使えて、やりたいことが少しでもできることは、気分転換にもなり、育児のストレスも溜まりにくいです。不思議なもので、本気でやりたいと思えば、子どもさんも静かにしていてくれるんですよね。ちゃんとママのことを理解してくれているのです。素晴らしいことです。
音楽をやりたい方は、どんな状況であっても、ちょっと始められるといいかもしれません。ほんの少しでも音楽に触れる時間が、行き詰まった生活の中のストレス解消にもなり、きっといい結果をもたらすと信じています。