ピアノを弾きたい方は、子どもも大人も多いと思います。。でも、楽器がなくて、なかなかそのチャンスがないということも。
私は、気軽に始められる初心者ピアノ、趣味でちょっとやってみたいという方たちのレッスンを長年やってきました。楽器はさまざま。ピアノ、キーボードすらなくて、習いに来られる方も少なくありません。昔懐かしいというか、私の意識から消え去っていた、紙鍵盤で始められた方もいらっしゃいます。子どもさんでは、おもちゃのピアノです。でも、そんな方も、ピアノを弾くという意識は高く、熱心さがあります。ピアノがあろうとなかろうと、レッスンを長く続けられるケースが多いように思います。
楽器がないからといって、私は特別にレッスン内容を変えることは、ほとんどありません。教室に来ていただいて、月に2、3回ピアノに触れていただくだけでも、楽しいと感じてもらえたらという気持ちをいつも持っています。楽器を無理に勧めることもありません。(楽器店レッスンでは、楽器のセールチラシをお渡しすることはしょっちゅうありますが・・)ご熱心に取り組まれる生徒さんとともに、楽しんでもらえるレッスンを、ひたすら続けるのみです。そのうち、私は、その生徒さんの持っていらっしゃる楽器のことなんて、すっかり忘れているわけです。
すると、ある日、突然、楽器店スタッフさんから、「生徒さんがピアノのご購入を考えていらっしゃるとのことで、ご熱心に見ていらっしゃいましたよ〜」とお知らせを受けるのです。ちょっと驚いてしまうことが多くて・・。でも、それだけ、ピアノを楽しんでくださっていたんだと思い、私にとっても、ものすごく嬉しく、励みにもなるのです。
そこで、レッスンの合間に、電子ピアノから、順番に説明をしてくださるのを私も一緒に聞きました。長年よく知っているベテランスタッフさんの説明は、さすがと思うほど上手でわかりやすかったのです。何年か前に電子ピアノでのレッスンの講座を受けましたが、レッスン方法と電子ピアノそのものの説明は全く違うので、とても勉強になりました。電子ピアノもびっくりするほど、どんどん良くなっています。一部をご紹介しておきたいと思います。
- ヤマハクラビノーバのCLPの “LP”は、“Lesson Piano“ という意味。レッスンを受けている方には最適なもの。
- 電子ピアノでは、鍵盤の立ち上がりが悪いものがある。練習しても、細かいパッセージが弾けない、トリルが上手く弾けないは、ピアノのせいであることが多い。
- 電子ピアノでは、最上級グランドピアノの音色のサンプリングなので、どのように弾いても綺麗な音が出てしまう。
- 電子ピアノの鍵盤は、安いものはアクリル、20万円以上のものは木製の鍵盤。
- 電子ピアノのスピーカーの位置でランクに違いがある。いいものは、グランドピアノのように上から音の響きを感じられる。
- 電子ピアノのランクの違いで、蓋が弾きだしのようなもの、従来のピアノのように開ける蓋との違いがある。
あと、私個人が感じたことですが、電子ピアノの場合、色をいろいろ選ぶことができます。外観が本物のピアノに近い黒塗りのピアノは、ランクは上。また、ダークブラウンなど、色の濃いものは人気があるようで、売れてしまっていて、ホワイト系の色めのものばかりが在庫されているようでした。
この後、私は、レッスンに戻りましたので、説明は聞けませんでした。電子ピアノのいいものに、少しプラスのお値段で、中古ピアノが買えます。40万円くらいで、新品のようにピカピカで、よりどりみどり。50万円のものは、比較的新しいものでした。ピアノはピンからキリまで。誰でも迷います。少しでもご参考になればと思います。