チック・コリアに想う ♪

エレクトーンでみんなが弾きたい曲 ♪スペイン

今朝、ある有名な先生のFacebook の投稿を見て知りました。チック・コリアさんが亡くなったと・・。ジャズピアニスト、キーボーディスト、作曲家として、音楽好きの人にとっては、あまりにも偉大なる存在。多くの方々が、ショックを受けていることと思います。

エレクトーンを弾く方なら、一度は弾く、弾いてみたいという、大変人気だったチック・コリアの曲といえば、やはり、「SPAIN」です。いろいろと楽譜を持っていましたが、すぐに見つかったのは、上の写真の楽譜です。もう、絶版の曲集で、師匠のお弟子さんにも特別お貸ししたことがある貴重な楽譜です。最近では、あまり「SPAIN」をエレクトーンで弾かれる方はいないと思うのですが、この曲を聴くと、なんだかゾクゾクと胸が高鳴る気がします。私の大好きなボーカルの先生が、この「SPAIN」をライブで毎回のように歌われるのです。初めは、歌?と思いましたが、細かい音符に狂いがなく、スキャット混じりの素敵な響きで歌われるのが、とてもカッコよくて、やはりゾクゾクして、先生の歌の中でも私はお気に入りの曲です。きっと先生も、お好きなこの曲とともに、残念がっていらっしゃることと思うのです。

チック・コリアのコンサートに行ったことがあります。いつだったか・・確か10年ほど前かな?と思い、古い手帳を出してきて調べてみました。そう、2011年10月2日に、兵庫県立芸術文化センターのKOBELCO大ホールでのチック・コリアのコンサートに行っていました。今でも、チック・コリアのピアノを弾く姿を思い出します。その当時、YAMAHAの師匠と一緒によくコンサートへ行っていました。その時も先生がチケットを取ってくださった・・。いつもいい席を取ってくださるのですが、その時だけは、チケットが取りにくかったようで、先生と門下生の数名とが、離れたところでバラバラに座らないとダメだったのです。それが残念だったということも覚えていますが、とにかくコンサートの盛り上がりは最高でした。一曲一曲に感動です。

レッスンの時、子どもたちと、メロディーの模唱をよくやりますが、チック・コリアの誘導するメロディー模唱は、そんなに短く簡単なものではありません。長いフレーズに細かいリズムと音・・。チック・コリアが、ピアノを弾きながらメロディーを歌い、観客にそのあとを続けて歌わせます。本当に、音楽好きでリズム感がよくて、チック・コリアの音楽を知っていないとついていけない・・と思いました。そんな、観客が演奏に参加できるステージもあり、お隣に一緒に座った同じ門下生の若い女の子と、それはそれは、踊るようにのりまくり、最後まで楽しんでステージを観ていた・・と印象深く残っています。

こんなふうに思い出すと、行って良かったなぁと思います。師匠にお声をかけていただいて行ったコンサート。いつでもいいや〜なんて思っていたら、その感動的な音楽を一度も聴けなかったかもしれない。まして、今やコロナ禍で生の演奏を聴くことが難しい。なんでも、そのタイミングを逃さないことって、大事だと感じます。チック・コリアを偲んで、「SPAIN」弾いてみたいものです。