遠く離れた場所、コロナ禍の中でもレッスンができる方法として、私も昨年より、オンラインレッスンを始めることになりました。たまたま私の療養中の時期と重なりましたので、私としては好都合だったともいえました。
そのオンラインレッスンの取り組みは、一体どのようなものだったか、現時点での私の経験したものと感じたレッスンについて書いてみたいと思います。
リアルレッスンに戻したケース (エレクトーン)
エレクトーンでのレッスンは、子どもの生徒さん3人と数ヶ月オンラインレッスンをしていました。生徒さんと演奏動画の送り合い、質問も書いて、送っていただきました。その後に、私の方は、コメントやアドバイスは文章で送ったり、弾きながら説明を入れて動画を撮るなど、いろいろ試していました。毎週毎週ちゃんと子どもさんの演奏動画を撮り、送ってこられる親御さんの取り組みと努力には大変感心をしました。でも、その手間は大変なことだったろうとお察します。
何もレッスンをしないよりは、マシだったと思いますが、親御さんのスマホを通してのオンラインレッスンは、なかなか子どもさんに伝わらないと感じていました。何度も何度も同じことを繰り返すような状態に近かったです。
夏頃にコロナの状態と私の体調もよくなってきましたので、その3人の子どもさんたちとのレッスンは、リアルレッスンに戻すことになりました。
今も継続してうまくいっているケース (ピアノ)
さて、ピアノのレッスンの方ですが、やはり子どもさんとのオンラインレッスンです。全く初めての子どもさんとのオンラインレッスン、どのようなレッスンの流れで行こうかと悩みます。子どもの場合、講師がそばにいてこそ、レッスンが成り立つのが普通であるのに、一緒に弾いたり、歌ったりがとてもやりにくい。時々、音声と画像が途切れます。ふと、気がつけば、大声で一生懸命になっている私。「そこの音が聞こえなかったから、もう一度・・・」いうと、ちゃんと弾いているそうで、こちらは、音が聞こえないので弾けていないと思って、何度も弾き直しを要求したりします。
毎週のように、回数を重ね、レッスンをしているうちに、お互いがそういった状況を理解し始めます。そして、慣れてきます。おもしろいもので、それが当たり前のレッスン、普通になるのです。
ただし、音のずれがあるために、子どもにとってふさわしい、歌を歌うこと、音を当てさせると言ったものは、全くできないと思っていました。でも、ある時期から、次のステップにいくためには、どうしてもやっておきたいと思い、ドレミで歌を歌うこと、和音の音の違いを当てること、とにかく繰り返し続けてみました。すると、できるようになってくいるのです。一歩進んで、聴唱もできるようになりました。
大袈裟ですが、人間の基本、“諦めずにやり続ける”ということでしょうか・・
一年前に比べると、音声も画像もきれいになったと感じます。ほとんど途切れてやりにくいということは、ありません。人間の文明は、進化していくのですね。
そして、嬉しいことに、今では、テキストも2冊め後半。楽しそうに、むすんでひらいて♪の曲を両手で弾けるところまで、成長しました。リモートワークでお家にいてるパパの拍手が聞こえてくるのは、子どもさんのオンラインレッスンの醍醐味ではないでしょうか。
また、報告ができるように頑張り続けたいと思っています。