今日も、70代前後の方たちの数名がピアノのレッスンに来られました。どの方も、ピアノは長く続けておられて、ソナタレベルを弾かれます。ピアノの練習は日常化していて、ピアノを弾くことが楽しいとおっしゃっています。音楽を楽しむためにも、健康のためにも、ピアノを弾くことが生き甲斐の一つになっていらっしゃると感じています。
「歳もいって、物覚えが悪くなっているし、すぐ忘れるし、いつまでも同じ曲が弾けなくて、先生ごめんね〜」なんて、私に気遣って、少し自信のないことも言われますが、その後に「この歳でも、こんなに頑張っているのよ〜」と、今度はちょっとご自慢げに言われます。“ そうです!” いつも練習をしっかりされて、少しずつでも曲を仕上げていかれることに感心してしますし、大変素晴らしいと思っています。私がこの先10年、いえ、もっと先の年齢になっても、このようにピアノを弾き続けられるかと想像したら、できるだろうか・・と思ってしまいます。その生徒さんの取り組み、生き様は、見習いたくなります。お手本としてこの先もずっと見習おうと思います。
長い人生を過ごされてきて、いろいろなこともご経験されている、そのお話をよく聞かせていただきます。そして、どの方も病気もされたこともあるので、体と健康のことなら何でも聞いて〜と言われます。今も、腰が痛くても手が痛くても、レッスンがあるからこそ、重い体を引きずってでもこられている方もいらっしゃいます。そう思うと、私はまだまだダメだなぁ、甘えているなぁ・・と。そして、まだまだできて当たり前だなぁと思います。シルバーの生徒さんたちは、考え方も前向きです。私の方が、いろいろと学ばせていただける、人生の先輩だと思っています。