昨日、エレクトーングレード9級Bコースを受験してきた小学生の女の子がいます。今日、すぐにレッスンだったので、グレードはどうだったかな?というところから、今日のレッスンはスタートです。
先週のレッスンは、お母様のご都合でレッスン曜日がずれ、またその日は学校からの帰りが遅くてレッスン時間に間に合わないというハプニング。私のレッスンの都合もあったので、振替の振替で翌日の夕方にレッスンをしました。グレード受験を控えているので、最終的なレッスンをどうしてもしておかないといけないという状態だったのです。そんなこともあったから、当日のグレード試験もリラックスできなかったのかもしれません。
グレード試験を終えて、お部屋から泣きながら出てきたのだそうです。あら〜どうしたんだろう? グレード受験は全く初めてでなく、10級の時も同じ会場で受けてきていました。私にお話もできないほど、昨日を思い出して涙ぐむM子ちゃん。最後のカデンツのニ短調ができなかったのだそうです・・あ〜でも“ニ短調“という言葉がはっきり言えるということは、ある程度理解ができているわけです。
⭐︎グレード受験の流れ(エレクトーン9級Bコースの場合)
2曲演奏→ 初見演奏→ 伴奏づけ→ 聴奏(メロディー)→ 聴奏(ハーモニー)
この最後につまってしまったのでしょう・・
私もグレード試験官をしていましたので、だいたいの様子はわかります。「演奏した曲(アレンジ曲も持っていきました)、初見演奏、伴奏づけ、メロディーの聴奏は、よくできたねと褒めてもらったでしょ・・」と聞きましたが、もう、最後のニ短調のカデンツがスムーズに弾けなかっことで、試験官の先生の講評を何一つ覚えていないようなのです。従来は、受験している子どもさんに不安感を与えないように、試験官の先生はサポートしてあげるようになっています。9級のカデンツとしてはニ短調が一番難しい。それを試験課題にも選ばれたということと、子どもが泣いてしまうほど、ちょっと厳しい試験官の先生だったのだろうかとも思ってしまいましたが、必ずしもそうとは限りません。
もちろん、受験者の勉強不足と理解不足、指導者側の指導やトレーニング不足も考えられます。それに子どもさん自身の性格、精神力からもそういう状態になったとも言えます。
グレード試験を受けるということも、子どもにとっては大きな成長となりますね。音楽力、演奏力はもちろんのこと、緊張感、試験というものはそんなに甘いものではない、真剣に取り組む大切さも子どもながらに経験するわけです。あの時、とにかく泣いた“グレード試験“という記憶がきっと大人になっても残ることでしょう。
私も気になって、受験したセンターに電話をして、こっそり合否を問い合わせましたが、担当講師であっても何も教えてもらえませんでした。結果を待つだけです。ちゃんと勉強をしておけば、不合格ということはあり得ませんが、合格証が届くまでは、講師としてもドキドキですね。生徒さんと共に、その都度、私も成長です。