エレクトーンを習いに来られる大人の方が増えています。どんな方が来られるかといいますと・・
- 鍵盤初めての方
- ピアノを習っていたが、エレクトーンを弾きたい
- 子どもの頃から習っていたエレクトーンを再開したい
- エレクトーンは習っていたから弾けるのだけど、どこかうまく弾けない
・・などです。
やはり、ほとんどが鍵盤ご経験者なのです。だから、楽譜は読めるし、ある程度弾ける方たちばかりなのです。そういう方たちは、いろいろと楽譜も持っていらしゃいます。たぶん、お家で弾いていても、どことなく演奏がしっくり来ないので、習いに行こうと思われた・・ということになるのではないかと思います。そんな方たちに共通していることに気がつきました。
読譜と演奏の曖昧さ。言葉は悪くなりますが、“雑さ“が目立ちます。楽譜に忠実に几帳面だと、演奏の表情は硬くなるのではないかと思われるかもしれませんが、結局、その丁寧さが基本だということです。丁寧に弾いた上で、それぞれ思い想いの演奏をすることで、個性豊かな演奏表現ができるのです。
どんなところを気をつけるとよいか、例を少しあげますと・・
- 音符は正確に読み取り、正確に鍵盤で音を出す。(同じ音を弾いていたり、全然違う音を弾いている)
- リズムを正確にとる。(それぞれの音符の長さをしっかり把握。タイで伸ばすリズムもしっかり確認)
- 細かい音符はより正確に弾く。(音が滑ってくっついたり、速すぎる、重くて遅れているなどがある)
- ベース(足鍵盤)も確実にその音の鍵盤を弾く。(足鍵盤の違う音を触っていても平気で弾き続けている)
- フレーズの切れ目をちゃんと把握する。(ブレスができていない。メロディーの始まりを感じて)
- 歌を歌っているようなメロディーの流れと抑揚を自然につける。(一本調子のメロディーにならないように)
- エレクトーンの場合はいろいろな音色で弾くので、何の楽器の音色で音を出しているのかを確認しながら弾く(その楽器によってタッチや表現を変えて弾く)
- スタッカートはいろんなニュアンスがある。(スタッカートが続いているときに指が鍵盤から高く上がり過ぎて、ミスタッチが多くなっている)
・・などです。
全体を通して、なんとなくかっこよく弾いているようには見えますが、ご自分の演奏がしっくり来ないというのは、やはりいろいろと見逃してしまっていることが多いはずです。もちろん練習量もありますので、弾けないところは、しっかり部分練習です。
エレクトーンを弾くことに慣れているし、操作の仕方もわかっていらっしゃるという方は、楽譜の見直しだけで、もしかするとレッスンに行かなくても、きれいな演奏に仕上がるかもしれませんよ。
子どもたちの計算テスト、漢字テストと同じかと・・。全部、答えは書いたけど、計算間違い、丁寧に漢字が書けていなくて、60点だった〜なんてことです。それと、間違ったところの見直し、復習ですね。