小さい子どもさんが、レッスンを始めたばかりの時は、何もできないのは当然です。お歌も歌えないし、指を動かすのもなかなか。でも、音楽が好きな子どもさんは、歌えなくても、体を揺すって、楽しそうにしてくれます。タンバリンやカスタネットを叩くことに興味はあるけど、リズムに合わせるのもまだまだ。ドの音を教えてあげようと思っても、なかなか命中することもなく、鍵盤のあちこちを叩いて遊ぶ。同じことを繰り返すのも、すぐに飽きちゃうので、子どもさんの興味を引くものを次々出していきます。30分近くレッスンに集中でき、お椅子に座って、じっくり音符をなぞって書いたり、色分けしたり、数を数えられる子どもさんは、優秀。
少なくとも、そのレッスン時間の20〜30分は集中して、興味を持っていられることは必要です。鉛筆を持って、なぐり書き、点線を丁寧になぞる、色の認識もあって指示された色に丁寧に塗れること、ひらがなを読めたり、5つまでは少なくとも数が数えられる、物の大小や形の違いが認識できることも大事。ごく一般的な幼児期にマスターしておくといい、基礎学習能力があると、ピアノやエレクトーンの上達も早まります。
数ヶ月レッスンを続けていただくと、急に伸び始めるのがわかります。びっくりするほど、お歌がしっかり歌えるようになってきます。写真にあるヤマハ(jet)教材の “だいすきドレミ“の ♪ふしぎなくるま のお歌は子どもたちみんなが好きで、上手に歌ってくれます。さすがにヤマハの教材の歌、子どもたちがこんなにも興味を持って楽しく歌える歌が使われているなんて、素晴らしいと思っています。いろいろな言葉を知りますし、滑舌もよくなり、言語能力の発達にもとてもいいです。指がなかなかうまく動かなかった子どもさんも、指1本1本を上手に動かすこともできますし、音符も次々と読めるようになってきます。そして、繰り返し、ドレミでいろんな曲を歌っていると、聴いた音も当てられるようになってきます。エレクトーンでは、グリッサンドも子どもたちは大好きで、このグリッサンドもカッコよく大変上手にできるようになります。いろいろな楽器の種類や音も覚えていきます。
この成長を客観的にみていると、やはり、幼児期の音楽教育は素晴らしい。一番、その能力が伸びる時期に、その教育を受けること、しかも短期間でその能力の伸びが感じられるのですから、その時期を逃さないように、学習させてあげるといいと本当に思います。楽しく学べるのですから・・。