丸一日ほど
音楽のない時間を過ごしました。
待合室で久しぶりに聴く音楽は、
ラクダの歌〜
” 月の砂漠 ” ♪
チェロ の音色が
心落ち着かせます。
コロナ感染の影響で、
田舎といえ、
葬儀は
新しい形になっているようでした。
人の密集するお通夜はなく、
その代わりでしょうか?
広い田舎の家ならこそ
だとは思いましたが、
お家の中での
丁寧な丁寧な湯灌が
身内が見守る中、
行われました。
それはそれは
穏やか時間でした。
母がなくなる直前に上映され
観に行った
感動の映画 「 おくりびと」 を
思いだしました。
女性二人、湯灌師というのでしょうか、
納棺師さんというのでしょうか、
素晴らしいお仕事、
感謝しかないと思いました。
母の時は
立ち合いましたが、
ここまで丁寧だったという
記憶はありません。
おばさんは
別室から夜中に
” 寝られない” と
おじさんのそばで寝て
そのまま、
朝冷たくなっていたそうです。
94歳、95歳のご夫婦でした
きれいなお着物と
きれいなお化粧をしてもらうと
今にも眼をあけ、
起きて、
今にも喋りかけそうな
お姿でした。
家族葬で
一般の方をお断りしている中、
ひっきりなしに
人が訪れます。
夕方までに
息子さん、娘さん
お孫さん8人、
それぞれのお嫁さん、旦那さん、
ひ孫は11人。
一番下の小学校2年生のひ孫さんが
折り紙で作ったメッセージカード。
どれだけ
優しいおばあちゃんだったかが
よくわかります。
寂しい家族葬を
いくつも見てきましたが、
とても家族葬とは思えない身内の数。
田舎は
窓も玄関も開けっぱなしです。
いくつも部屋があるし。
都会では無理かもしれませんね。
人って、最後の最後に
人柄やその人がやってきた結果が
現れるのだということ、
本当に思います。
幸せいっぱいの最後は
今までにない感動がありました。
コンサートで
最後の演奏が終わり、
拍手が止まらない、
ステキなアンコールに
また大きな拍手。
素晴らしいですよね
そして、静かに幕が閉じる。
私は
そんな二日ほどを過ごし、
今日は
エレクトーンで
” おくりびと” の曲を弾きました。
♫弾きたい時に
弾きたい曲を ♫
それができることは
私の最高の音楽の楽しみ方です
Masayo- muse ♪