子育てのためのピアノ♪読んでほしい本②

だからピアノを習いなさい 黒河好子著 (ヤマハミュージックメディア) 初版2016年10月

幼児教育は大切です。しかし、やり方を間違えると大変なことになります。私もいろいろな子どもさんを見てきました。子どもが嫌がっているのに、押し付けはもっとよくないです。何も身につかない上に、子どもさんを潰してしまうことだってあるのです。昨日、ご紹介しました本には、英才教育を受けた20%が犯罪者になっていると書かれているのには、驚いてしまいました。IQが高いだけではいけません。EQ(心の知能指数)を高めた方がいいと言われるようになりました。

それならば幼児期には、やはり頭も良くなるというピアノ(鍵盤楽器)を習わせるのがいいのではないでしょうか・・音楽レッスンの中で多くのことが学べます。幼児用のピアノ教材の中の楽譜を見ることで、数を数えることも、歌で文字を読むこと、ピアノを弾くことで記憶する力、人の心がわかる感受性も養うこともできる・・

この本には、なぜ、子どもにピアノが良いのかということを、年齢別にも詳しく書かれています。そして、あとがきは、「いずれやめても良いからピアノを習いなさい」というタイトルになっています。将来につながる幼児期の音楽教育の素晴らしさを改めて感じさせます。

子育てのためのピアノ♪読んでほしい本①

「ピアノ習ってます」は武器になる 大内孝夫著 (音楽之友社)

最新の出版からのご紹介です。5月10日に第1刷発行の本ですが、私がこの本を注文した時は、品切れ、メーカー再版中ですとの連絡を受けました。そして、5月31日第2刷発行の本が届きましたので、私は一気に読んでしまいました。私が、長年レッスンをしてきた中で経験してきたこと、感じていることが書かれていました。子育て世代の親御さん向きに書かれた本ですが、ピアノの先生の間でも今人気の書籍です。

ピアノを習わせるかどうか、迷っていらっしゃる親御さんは、是非、この本をお読みくだされば、もう迷わないのではないかと思います。高価な楽器がなくても、大丈夫。ピアノを学ぶことが、どれだけ子どもの成長に役立つかが、詳しく書かれています。

今日から6月になりました。昔から、6月6日に習い事を始めるのに良いとされています。6歳と言われていますが、ピアノはもうちょっと早い年齢、できれば4歳くらいから始めることもお勧めしたいと思います。また、6月6日は「楽器の日」でもあります。著者は、どの楽器をするのにも、まずピアノからとも書いていらっしゃいます。今、この時期に子どもさんにとって、ベストなお稽古ごとを始められるといいですね。

すぐに飽きてしまうという子どもさん

同じことをするのは、すぐに飽きてしまう・・という子どもさん。それは、好奇心のある、賢い子どもさんに多いのです。どんどん新しいものを知りたくて、吸収していける子どもさんです。

ピアノのレッスンでも、覚えるまで、できるまで・・と繰り返しやっていると、違うものをやりたいと言います。そうやって、自分の意思を伝えられる子どもさんはいいですが、それが言えないと嫌になってしまいます。

ある幼児教室では、一つできたら次に進むをいうことを基本指導の方針にされていました。年長さんで4桁の足し算、引き算の暗算ができる、小学校3年生で6年生までの学習能力が身に付くようになるというカリキュラムでした。繰り返し、同じ問題をたくさんさせるという考えの学習塾もあります。どちらがいいかということは、その子どもさんに合わせたやり方が一番です。

次々、新しいことをしたいという子どもさんは、飽きるのではなく、好奇心旺盛だと思ってあげるといいと思います。このタイプの子どもさんとのレッスンは、次々と新しいこと、違うものをひっきりなしに取り出し、私も一生懸命です。長年の経験から、子どもたちの喜ぶ楽しい曲、遊びを取り入れた面白い曲、自然と次々思い浮かびます。それこそ、子どもさんを飽きさせないように引っ張り込む材料です。一瞬の隙も見せられません。そうすることで、30分のレッスン時間をずっと集中してくれているのがわかります。楽しく、あっというまに時間も過ぎます。ぐんぐん伸びていける子どもさんです。

楽器購入のタイミング

レッスンに来られる方の習い始めは、ほとんどの方が、いい楽器を持っていることがなく、楽器がなくて始める方もいらっしゃいます。慌てて、楽器を買ってしまうより、ある程度、弾けるようになり、楽器に慣れてきてから、ご購入されるのもいいと思います。

教室の楽器が整っていない場合もあります。楽器店でのレッスンも長く続けてきましたが、え〜この楽器でレッスンをしなくてはいけないの・・なんて思うような教室もたくさんありました。特にエレクトーンの場合は、古い機種だったり、グレードの低い中級クラスのエレクトーンだったりすると、教える側は大変でした。ピアノでは、古くて、“ホンキートンクピアノ“?と思うようなのが置いてあるところもありました。もう、随分前のお話です。

10年ほど前からは、どの教室のどのお部屋にも、エレクトーンは新しい機種に入れ替わり、ピアノは、アップライトでもグレードの高いいいもの、グランドピアノも多くなりYAMAHAのC3以上のものが置かれています。たとえ、初心者の方であっても、レッスンに通っているうちに、そのエレクトーンや特にピアノの弾き具合や、音色の違いがわかるようになられます。そこで、あ〜いい楽器が欲しいな〜って思うようになります。それから、良い楽器を選ばれるのも一つの方法かと思います。

私の生徒さんの楽器購入に関して、生徒さんほとんどの方にご紹介をしてきました。間に私がいていることもあって、信用ができる楽器店の普段からよく接している担当の方にお任せをします。もちろんお値段も考慮してもらい、いろいろな特典、アフターサービスもあり、皆さんが好みの気に入ったものが買えたと喜んでいただいています。

新品で買われる方ばかりでなく、中古で見つけられる方もいらっしゃいます。エレクトーンの現機種の中古はなかなか出ません。チラシに載っていたりすると、セールの初日に開店前に数人が並ばれるのだとも聞いています。このたび、朝早くに楽器店からの連絡があったので、生徒さんにお伝えすると、数時間後に購入を決定されました。いいタイミングでした。

また、この頃、三世代、音楽をするというご家族も多くなりました。シルバー世代で私のところにピアノを習われている方がいらっしゃいますが、まだ小さいお孫さんが来られたら、ピアノを触って遊ばれるのだとお聞きしていました。数年前のお話ですから、きっと大きくなられたのですね。ご自身のピアノは買い替えをなさったところ。今度は、お孫さんのためにピアノを購入したいと言われました。その後、いいピアノを購入されたと聞きました。お話を聞くと、2020年製なのに、運送中ちょっと傷がいってしまっただけのピアノだったそうです。前回ご購入された時に店長さんとの繋がりで、いいタイミングでそのピアノと巡り会えたようです。

何か目標を持って、そのタイミングで購入するのもいいかと思います。電子ピアノの人は、アコースティックピアノが欲しいと感じるようです。子どもさんでも、大人の方であっても、グレードをここまで取ったらとか、この曲が弾けるようになってから・・とかある方が上達もしますし、新しいピアノ・エレクトーンがやってきた時の嬉しさは倍増かと思います。

レッスンの形態もいろいろです ♪

“音楽を楽しみたい“ そんな方たちのためのレッスンをしています。

といっても、“ 楽しければいい “ というだけのこともありません。

楽しむためにも、ある程度の学習は必要です。せっかく、習いに来ていただいてて、独学と変わりない、曖昧な音楽ではレッスンに来ていただく意味をなしません。優しすぎる先生とも、言われますが、普段の練習をするしないは、ご本人の考えですね。ピアノやエレクトーンを弾くにあたっては、必ずポイントとなることを大変細かく、時には厳しく、お伝えしています。その上で、音楽を楽しんでいただきたいと思います。

レベルの高い先生は、初心者の方にも難しく理論立てたものでレッスンされるようにも聞いています。また、とにかく弾けたらいいじゃないというような音符を読むだけの先生もいらっしゃるようです。私はその中間でしょうか、レベルに応じて、わかりやすく専門的なことをお伝えすることもあります。いわゆるコツでしょうか・・。練習方法ということもあります。曲についての解説のときも。また、指の形、弾く姿勢、脱力方法だったり、体のことをアドバイスすることもあります。

趣味で弾いていた方も、もちろんレベルアップしていかれます。

ヤマハでは、演奏グレード試験があります。子どもさんは、必ずと言っていいほど、グレード受験をお勧めします。このところ、勉強ご熱心な大人の方がグレードを受験したいと言われます。この場合は、音楽を楽しむということから多少離れ、トレーニングをしてもらうことになります。グレードは、生半可な取り組みでは、たとえ低いグレードであっても、受験していただけません。準備もできていないのに、試験だけ受ければ合格するということは、もちろんなくて、指導する講師はちゃんと合格レベルに達してからでないと試験に送り出せません。その分、将来的にも独り立ちしたしっかりとした音楽力が身に付きます。希望される生徒さんは、レッスン料が少しアップしますので、ご了承ください。

幼児さんのレッスン ♪

可愛い4歳の男の子のレッスンが続いています。“

音楽がとても好きそうです。“好き”ということは、やっぱり興味を持って一生懸命に取り組んでくれるので、とっても楽しそうです。だから、身につくのも早いのです。お父さんとお母さんが、交互に一緒にレッスンについて来てくださるので、その楽しんでくれている様子も見てもらえます。

私の言うこともほぼ素直に聞いてくれています。言われたこともちゃんとできるのが、とても偉い!

導入に“3歳からの〜“テキストも副教材として使っていましたが、“5歳からの〜“も追加しました。このテキストは、講座を受けてから、私のお気に入りの教材となりました。

リズム感良しの男の子。1の指、2の指を続けて動かす。ドレと弾くところが、今の課題です。

発表会 子供さんへのプレゼント ♪

発表会のステージで、お花も飾りますが、5、6年くらい前から、バルーンも飾るようにしています。ステージで、ゆらゆらとするのも何となく楽しいのです。まるで、音楽に合わせて踊ってくれているようです。

例年は、その時に飾り付けをしたバルーンを子どもたちに持って帰ってもらうのですが、今回は、演奏が終われば、子どもたちがいつでも帰ることができるように、ブーケタイプのバルーンを作ってもらい、持ち帰りやすいようにしました。

いろんなデザインで、バルーンやさんが作ってくれました。写真はほんの一部ですがとても可愛いです。恐竜好きの男の子向き、低学年の女の子は可愛いキャラクターのもの、少し大きくなった女の子にはスワンだと上品な感じが素敵でした。

発表会のために子どもたちは一生懸命に練習をしてくれますので、そのご褒美となります。私の独自の考えでこれを贈るようにしています。他の音楽教室では、あまりないのではないでしょうか? 

発表会は、子どもにとって、音楽の知識や技術がアップするだけでなく、精神的にも大きく成長する機会となります。緊張しても人前で堂々と演奏する、この体験は自信にもつながり、将来的にも大変良いことになると思っています。頑張ったことで、弾き終えた後は、達成感が得られます。発表会を楽しいものに・・。これからもレッスンに通ってくださる子どもさんのために、また次回も企画いたします。

2021年春のピアノ・エレクトーン発表会 ♪

5月8日(母の日前日)発表会開催できました

2021年5月8日(土曜日)14時45分開演

昨年、延期となった発表会を無事に終えました。コロナ禍の発表会は、間際まで不安でいっぱいでしたが、楽しい良い発表会ができました。無観客も想定していましたが、思いの外、席が埋まるほどのたくさんのお客さんでした。(席は、もちろん間隔を空け、窓も開放して換気よくしました)

前半は、子供の部。2年半開きますと、子供たちは、ずいぶん大きくなって環境も変わり、参加できなくなった生徒さんもいて、少し人数は減りましたが、小学校1年生から中学生まで12名が演奏をしてくれました。みんな、緊張している様子ですが、楽しそうに、また一生懸命な演奏をしてくれました。

後半は、大人の部です。20代の方から70代の方の8名が演奏をしてくれました。今回は、バイオリンの演奏者も仲間入りされました。みなさん、好きな曲を選んで思い思いの演奏で、心に響く音でした。

毎回、同じメンバーの先生と三人で一緒に発表会を企画しています。それぞれが、講師演奏もしました。

生徒さんが発表会に出ることは、強制ではありません。まだ習い始めたばかりの方も含めて、出演されなかった方もたくさんいらっしゃいますが、そんな方たちが何人も聴きに来られたことも嬉しく思っています。

最近、ご入会の生徒さんたち、これから入会される生徒さんは、次回の発表会にはご参加いただけます。どの生徒さんもそれを目標にされるといいですね。ピアノ・エレクトーンの上達の早道でもあります。1年半から2年ほど先になるかと思いますが、また楽しい発表会の企画をしたいと思っています。

緊急事態宣言が出ましたが・・

兵庫県も4月25日に緊急事態宣言が発令されました。音楽教室では、感染防止対策をしながら、通常通り実施、継続するということで、変わりなくレッスンをさせていただいています。もうすぐ、発表会もあります。

先週末は、既に緊急事態宣言の発令が決定していましたが、体験レッスンに来られた方が2名いらっしゃいました。お二人とも男性、20代の若い方と中学2年生の男の子です。二日続いて、体験レッスンをさせていただき、また、お二人ともご入会で、5月よりレッスンに来られることになりました。世の中は、不安がいっぱいな状況ですが、このように音楽に触れたいという方たちが増えていく傾向があるようです。音楽は、不安を和らげ、癒され、元気も与える・・。みんなが、今、そう行ったものを求めているのかもしれません。

音楽教室の講師である私は、とても嬉しいです。そんなことをちょっとでも感じてもらえるお手伝いができます。この頃、新しく習いに来られる方は、ほとんどの方が、家で一人で音楽を楽しみたい とおっしゃっています。好きな曲を自分で弾いて楽しむということです。

音のない世界・・それほど、怖いものはないと思います。綺麗な音や、ゆったりリラックスできる音楽を聴く、自分自身でその音を奏でて、心も身体も癒されたい気分。誰もがそんな気持ちを持っているのではないでしょうか・・。

勉強熱心な生徒さんも増えてきました ♪

エレクトーンを習っていると、ヤマハのグレード試験は必須、当たり前だと思って、子どもの頃からレッスンを受けてきました。ピアノもやっぱりグレードを取りました。ヤマハの演奏グレードは、曲を弾くだけでは通りません。ピアノの5級では、音大のピアノ科を出られた方でも、不合格になられる方がいます。それは、即興演奏のテストがあることが原因かと思われます。ピアノのグレードを受けるときに不安そうにされる方は、その即興演奏に慣れていない方々です。エレクトーンを習っているものにとっては、どちらかといいますと、即興演奏は得意です。ピアノだけをやって来られた方が、エレクトーンをやっている人を羨ましがられるのは、ここです。即興演奏を普段からやっていて、慣れてきたら、エレクトーンで弾くかピアノで弾くかの違いと、ポピュラー的な曲に仕上げるかクラッシック的に曲を仕上げるかの違いで、基本はほとんど同じだとも言えると思います。

ヤマハの講師ですので、できるだけ生徒さんにグレード受験をしてもらってきました。ところが、今、全体的にグレードの受験者が減りました。私の生徒さんはどうかといいますと、子どもさんに“グレード受験は必要ない“と最初から言われる親御さんには、強制的にはグレードを受けさせなくなりました。そうなると、目指すところもないし、区切りもなく、お母さんたちものんびりムードになり、足踏み状態でステップアップがしにくくなったと感じました。そこで、最近は、初級レベルから、子どもさんは必ずグレード受験をさせるようにしています。「グレード試験があります」とお伝えすると、子どももお母さんもピリッとして、練習に力を入れてくれるようになりました。漢検や、英検を子どもに受験させることに一生懸命なお母さんが多くなっているにもかかわらず、ピアノやエレクトーンのグレードには関心がないというのは残念です。そういう意味でも、グレードを頑張っていただくようにしています。

大人の生徒さんは、趣味で習いに来られている方がほとんどなので、グレード受験はほぼないと言ってもいいと思います。そして、エレクトーンをなさっていた方は、たいていエレクトーンのグレードを7級、6級まで取得していらっしゃいます。そこまで、取得されていますと、次のプロレベルのグレード受験より、自由に曲を弾くことをご希望されて、レッスンに来られるわけで、その先のグレードは受けないとおっしゃいます。

有難いことに、コロナ禍の中ですが、次々新しく大人の生徒さんがレッスンに来られています。少しお若い方も増えました。そして、勉強熱心。“せっかく習うのだから、もっと勉強したい。グレードを取っていきたい。” と言われる方々が、今、相次いでいます。これは、とっても嬉しい傾向です。グレードに年齢制限なんてありませんし、是非とも頑張っていただき、応援したいと思います。私は、久しぶりに、グレード受験のためのレッスンを、大人の方たちに始めだしました。学習者グレード試験官もさせていただいていましたし、何度も研修を受けたグレード試験内容、自分自身が勉強してきたそのスキルが活かされることも、嬉しく思っています。