子どものためのピアノレッスン ♪

YAMAHA PSTA 幼児用テキスト

ヤマハのピアノスタディのテキストは、「1人のピアニストよりも1万人の音楽愛好家を育てたい」という思いから作られました。「技術先行ではなく音楽の楽しさや素晴らしさを感じられる力を育みたい」という願いが込められています。

当初は、オーディションを受け、ヤマハのピアノ教室の講師として合格した先生が、テキスト研修を受けた後に、このピアノ教材を使うことができていました。もちろん、私もオーディションを受け、テキスト研修を何度も受けました。

今は、どなたでもこのテキストが買えるようになりました。今は、迷うほどのさまざまなピアノ教材がありますが、私は、今もずっとこのテキストをメインにレッスンで使用させていただいています。一曲一曲のイメージに合わせられた絵と音楽に必要な感性や力が少しずつ身につくようになっています。ヤマハのグレードにも対応したものです。

ピアノを習わせたい子どもさんへの親御さんのご希望は、それぞれといろいろなお考えがあると思いますが、まずは、音楽を楽しめるようになる指導をさせていただいています。慣れてこられたら、また次への目標を持っていただたらいいのではないかと私は思っています。

今年のエレクトーン発表会

毎年恒例12月のjetカーニバル

毎年、12月に行われるjetカーニバル(エレクトーンの発表会)は、感染拡大しているコロナ禍の中、今日、無事に開催され、無事に終了いたしました。私にとっても、今日、出演くださった生徒さんにとっても、今年、やっと1回きりの最初で最後の感動的なステージとなりました。

昨年、このカーニバルの1週間後に、私は思いもかけない入院となり、それからレッスンを半年休みました。代行の先生にお願いしたものの、コロナの感染拡大で休講になったり、私のレッスンの再開を待っていてくださった生徒さんなど、大変迷惑をかけましたし、この1年を振り返ると、今日の発表会はいつもになく感動をしました。本来なら、4月に私の教室の発表会をする予定でしたが、昨年のうちに延期が決まってしまっていました。結局、今年はどちらにしても4月の発表会はできない状態でしたが・・

生徒さんたちはみんな、4月の発表会のために昨年から曲を決めて練習に取りかかっていました。それが、いつまでも曲の完成がなく、もちろん発表の場もありません。私はなんとか、それをこの12月の発表会で完成させたいと思い、どのような状況になるかは全く予想できませんでしたが、自分の体や考え方を前向きに考えるのと同様に、前向きな考えを持ち、生徒さんに参加を促すこととなったわけです。(ピアノの子どもの生徒さんたちは来年5月の予定です)

今日の開催まで、本当にどうなるかがわからない不安な気持ちも少しありましたが、今回、参加くださった生徒さんたちは、とても熱心に今日まで取り組んでくださいました。7名の方のエレクトーン演奏。お一人お一人の演奏は、とても素敵でした。特に最後の二人は、私がレッスンを休んでいる間にも、新しい曲を決めて、エレクトーン2台を使っての演奏「スターウォーズのメドレー」は、今日の最後の演奏として、迫力もある最高の演奏で締めてくれました。とても感激でした。

昨年の入院中は、もう2度と音楽講師はできないだろうと悲しい思いでいましたが、1年経った今、またこうして、生徒さんたちの素晴らしい演奏と感激を味わうことができ、私にとって波乱万丈の1年とはいえ、自分の成長にもなる素晴らしい1年となりました。そして、生徒さんも含め、周りの方たちの温かいお声かけと支えがあったからで、本当に感謝しています。

これからも一日一日を大切にしながら、音楽を楽しむための、音楽が生活に潤いを与えるものとなる、そんな教室を続けていこうと改めて思うのです。

大人のためのピアノ発表会 ♪

岡本好文園ホール(神戸市)

今日もいいお天気、暖かな12月です。6日(日)午前10時から毎年恒例の大人のピアノ発表会ウインターコンサートの1部が始まりました。今年は、会場に着くと、楽器店スタッフさんが検温をされます。そして、例年の飲み物とお菓子はありませんので、ペットボトルのお茶を1本いただきました。いつもなら、会場は人でいっぱいです。残念ながら今年は、客席は、ほぼ出演者のみという感じで、大変少なかったです。

大人ばかりの演奏は、ピアノの音色がとても穏やかに聴こえてきます。それぞれご自身がお好きな曲を奏でていらっっしゃる。一生懸命にその曲を弾かれるお姿はとても素敵です。私よりも年上の方がほとんどですので、本当に感心してしまいます。

私にとって、コロナ禍で初めての発表会となりましたが、スタッフさんはもう大変です。お一人お一人の演奏が終わるごとに鍵盤を拭きにいくスタッフさん。その後に生徒さんがステージに出ていく。そして演奏が終わった生徒さんの後を追っかけて、手にアルコールを吹きかけるスタッフさん。生徒さんは、演奏前に舞台袖でマスクを取っていただき、そのマスクを入れるビニール袋が用意されていて、その中にマスクを入れてもらう。ステージに送り出した講師は、その生徒さんのマスクを預かる・・そんな風な流れになっていました。

5人ほどの演奏が終われば、換気を行うために窓を開けるスタッフさん。5分経って、また窓を閉める。そして、再び演奏が始まるのです。

今回は、11名の演奏後にゲストの方のバイオリン演奏がありました。いつもと違う企画で、とても響きの良いバイオリンの音色を聴かせていただきました。

今年の12月のイベントの一つが無事に終わりました。

発表会の後、来週にエレクトーン発表会のための仕上げのレッスンに2箇所に移動する私です。確かに師走ということですね♪

12月の発表会 ♪

12月になりました。今年もあっという間に終わりそうです。

毎年12月に行われる “大人のピアノ発表会” があります。例年は、会場の後ろにお菓子や飲み物が用意されます。飲み物はワインもあります。休憩時間には、出演者も聴きに来られるお客さんも、その飲み物とお菓子で寛げます。

今年は、コロナのことがありますから、お菓子や飲み物は出されなくなりました。また、人数もぐっと減ってしまいましたが、ご熱心な生徒さんは変わらず、一部で11人の方が出演されます。

今日は、出演いただく生徒さんの本番前最後のレッスンでした。ばっちり、素敵な音色で演奏をしてくださるのが、嬉しいです。気になったのは、ペダルの使い方。長く踏みすぎて、音が濁らないようにと、部分的に練習をしていただきました。また、ステージでの演奏となると、見栄えも大事。曲と曲の間の取り方や、曲の最後をどのように弾くかのアドバイスをさせていただきました。生徒さんにとっては、発表会での緊張感は、大きなステップアップにつながることと思います。次の日曜日の発表会が、とても楽しみです。

大人のレッスン、始めるきっかけ ♪

エレクトーンELS-01はUSBの差し込みがいろいろ

大人のレッスン、50代以上の方のレッスンを始めるきっかけで、このところ多いのは、家に楽器がある・・ということです。その楽器は、子どもさんが使われていたもの。ほとんどが、嫁がれた娘さんが置いて行かれたものなのです。その楽器は、今まではほとんどがピアノでしたが、この数年多いのが、10年ほど前の高価なエレクトーン上級者モデルのELSー01Cです。また、娘さんが最近レッスンを辞められたということで、新しい機種のELSー02Cという方もいらっしゃいます。

お嬢さんたちが、楽しまれていたこのエレクトーンたち。お母さん方も、毎日のようにその音を聴き、その演奏の楽しさを感じていらっしゃったはずです。購入した親御さんという立場で考えても、ずっと触らずに置いておくのは、もったいない話です。ピアノはインテリアとして置いて置かれることも多いですが、エレクトーンは、電化製品と同じで、使わなければ、年数とともに傷んでしまうだけです。そのエレクトーンたちを弾こうと思ってくださる方たちが増えてきたことを私は嬉しく思っています。

わからないことがあれば、娘さんが帰ってこられた時に教えてもらえることもあるでしょうし、何と言っても、“ここまで弾けるようになったのよ・・“と娘さんたちファミリーに演奏を披露して、聴いてもらえることができるのも、最高の楽しみとなることでしょう。

今日の体験レッスンで、またこのケースの方がいらっしゃって、年明けから、レッスンを受けていただくことになりました。子どもの頃にピアノのご経験が少しだけあるということでした。全く初めての方よりは、進み方は早いと思います。始めは、エレクトーンという楽器に慣れていただくことからレッスンをします。少し弾けるようになれば、USBに取り込んだデータを使って、さらに演奏を楽しんでいただきます。

冒頭の写真のように、本体がELSー01Cの場合のUSBの差し込み口は、教室のお部屋に置かれている楽器によってもまちまちです。お家の楽器とも異なるかもしれませんので、そこが始めに戸惑われるところかと思います。

エレクトーンを新しい趣味として始めていただき、そして、素敵な演奏をしてもらえることが、私にとっても大変楽しみです。

小さい子どもさんのエレクトーンレッスン ♪

補助ベースと補助ペダルを使います

エレクトーンは、両足を使います。まだ、背の低い小さな子どもさんは、椅子に座って、弾くと足が届きません。導入の段階では、両手だけでの曲を弾きますが、子どもたちは足鍵盤を弾くことに好奇心がいっぱいです。エレクトーンとピアノの違いといえば、何といったて、その足鍵盤(ベース)があることです。

昔なら、小さい子どもはエレクトーンは立って弾く・・というのが普通でした。小柄な子どもさんはいつまでも椅子に座って弾けなくて、右足は床に置いたままで、左足だけ鍵盤を弾くという具合で、音の強弱をつけるエクスプレッションペダルを使うことは不可能でした。

そして、今や補助のペダル、ベースを使うことは、当たり前になりました。体を安定させるためにも、必需品になったといえます。コンクールでも、足は補助付きでスイスイと滑らかに演奏されるちびっ子ちゃんたち。いつの頃からか、グレードの試験の時に、補助のペダルやベースを使うかどうか確認しながら、取り付けたり、外したりも、試験官の業務の一つでもありました。

私の子どもの頃のヤマハの幼児科から一緒でヤマハの講師になった親友がいますが、ある日、私に補助のペダルをくれました。「いらなくなれば、次に使いたい人に譲っていくのも当たり前になっているんだよ・・。生徒さんに使って〜」と言って、渡されました。

その時は、すぐに必要ありませんでしたが、家に帰って、ELSー02Cに取りつけて試そうとしてみました。ところが残念なことに合いませんでした。後で、楽器店の方にお聞きすると、微妙にサイズが違うとのことだったのです。機種によっては合わない場合もあるということは、知っておかないといけませんね。

でも、それからしばらくして、出張で小さい子どもさんのエレクトーンの個人指導をすることになりました。ご兄弟三人がいずれ練習されるということもあり、補助のベースはすぐにご購入いただきました。そして、エクスプレッションペダルの補助はそのお友達から回って来たものを使っていただくことにしました。ELBー01(mini) の機種にはぴったりと合いました。

もちろん、三人の子どもさんが練習に使われて、この数年で三人とも、とっても上手にエレクトーンを弾かれるようになりました。そして、一番上のお姉ちゃんは5年生になったので、今はもう取り外して弾けるようになりました。あとのもう二人は、まだまだ補助はいるので、来月の発表会でのステージ演奏の際は、補助のペダルとベースをご用意いただくようにお願いしています。

音楽をやりたいママたち ♪

小さなお子さんがいらっしゃるママたちも、ピアノやエレクトーンを弾きたい気持ちは変わりません。子育て中でも頑張って習いに来られる方も多いです。

以前、子どもさんをおんぶしたまま、もう一人の子どもさんは横で遊ばせて、エレクトーンに座り、レッスンに来られている方がいました。ママという立場であっても、自分は自分、子どもは子ども。自分のことを大切に思うことがあってもいいと思います。

今日も、4ヶ月の赤ちゃんをおんぶしたままで、ピアノの体験レッスンに若いママさんが来られました。店頭で、電子ピアノを買われて、レッスンも受けたいというお考えのようです。目をくりっと開けて、寝ている気配は全くなく、じーっとしている男の赤ちゃんにも感心してしまいました。ママのやりたいことがちゃんとわかっているのでしょうか?できた子どもさんです・・。

思い起こせば、私も若い時は、子ども連れでやっていました。子どもを連れて、出張レッスンにも行きましたし、自宅では、横に子どもが寝ているところでもレッスンをしました。子どもを習わせるのではなく、自分がレッスンを受けに行ってましたし、練習するときは一緒に椅子に座らせたり・・。また、その当時は、地域の先生方との交流も盛んで、その研究会も子連れで、同世代の数名の先生が1歳くらいの子どもさんを連れてきていましたので、研究会中にベビーシッターさんにきてもらおうという話なんかも出ました。

長い人生の中で、子育てって、ほんの短い間だったという気もします。子育てに専念することも大事ですが、自分を見失わないように、やりたいこともちょっとやってみる。子育て中は何もできないと思ってしまわないで、考えや工夫次第で、やろうと思えばできます。うまく時間も使えて、やりたいことが少しでもできることは、気分転換にもなり、育児のストレスも溜まりにくいです。不思議なもので、本気でやりたいと思えば、子どもさんも静かにしていてくれるんですよね。ちゃんとママのことを理解してくれているのです。素晴らしいことです。

音楽をやりたい方は、どんな状況であっても、ちょっと始められるといいかもしれません。ほんの少しでも音楽に触れる時間が、行き詰まった生活の中のストレス解消にもなり、きっといい結果をもたらすと信じています。

Jazzの巨星から学ぶその背景

今も変わらず、その音楽は輝いていて、聴いている人の心に響かせます。「ジャズの帝王」と今もなお呼ばれている “マイルス・デイビス“ 。トランペットの音は、始めの一音を聴いただけで、観客を満足させてしまうほど、美しく、素晴らしいのです。しかも、そのほとんどが即興演奏だということです。

私は、地元の小さな映画館で、今週末から上映される予定でしたので、来週あたりに観に行くつもりでした。「マイルス・デイビス:クールの誕生」マイルス・デイビスのドキュメンタリー映画です。今朝、Netflixで、好きなドラマを観終わって、次に何を観ようかと探していたら、この映画がありました。実のところ、今年は一度も映画館には行っていなくて、コロナの感染者が増えてきている中を行くかどうかを迷っていましたので、ラッキーでした。ご興味ある方は、まだ上映もされていますし、Netflixでもご覧いただけます。

マイルスのトランペットの音楽とともに、いろいろな方が出てきて、マイルスのことを語ります。マイルスは、素晴らしい音楽を作り上げましたが、その生きざまは真逆でした。それでも、偉大であったと言われています。ハービー・ハンコックは、マイルスの音楽を「湖の水面を音がスキップしていく石のようだ。波に音が触れていくようだ」と言っていました。さすがに表現の仕方が違うと思いました。マイルスが奥さんのために選んだディズニーの曲は、”Someone My Prince Will Come” 「白雪姫」の“いつか王子様が“です。マイルスがトランペットでその曲を演奏します。素敵です。この曲はディズニー曲の中でもダントツ人気で、ジャズで演奏されることが多いのは、ここから始まったのだということを知りました。私も大好きな一曲です。

速くて、細かい音符を演奏することは、ごまかしがきくけど、音符の数の少ない音楽を演奏することは、難しい・・というお話がありましたが、これは、私たちの課題でもあります。人を驚かせるほどのテクニックで速いパッセージの曲も素晴らしいですが、ゆったりした曲では、その一音一音の響きは大切だということです。そして、それが人の心を打つ音楽になるということでしょうか。

音楽に性格が出やすい ♪

大人の音楽レッスンが大人気ですが、大人になってから楽器を始めると性格が出やすいと聞きます。確かにそうかもしれません。

音楽を大人になってから始めようという方は、子どものレッスンと違い、ご自分の意志で習われるわけなので、どの方もしっかり取り組まれます。レッスンとレッスンの間は、かなり練習をされています。本当に素晴らしい。

鍵盤楽器に慣れていない方は、初めは指を動かすことがなかなかです。特に薬指は、日常生活ではほとんど使いませんから、頭からの指令がスムーズにいかなくて、「4番(薬指)ですよ」と言った時に、ご自分ではその指を使っているつもりなのに、中指が出ているということが多いのです。何度言っても、直らない時があります。そして、手元を見ていただいて始めて、「あ〜本当ですね〜」となるんです。

このように、長年の生活習慣的な自然な体の動きも出てくるように思います。性格的に活発な方はピアノの音も力強く、穏やかで大人しい方の弾き方はとてもソフト。几帳面な方は一つ一つ丁寧に弾かれます。

また、ご自分が納得するまで、じっくり時間をかけて曲を仕上げる方。反対に途中で飽きてしまったと曲をすぐ変えてしまわれる方。自信たっぷりな方、弾けているにもかかわらず確認しながら、自信なさそうに何度も弾き直しされる方。静かな曲も快活に弾かれる方は、実はおてんばさんだったということも。

例を上げれば、まだまだありますが、どのタイプの方も、ほとんどの方が素直に私の言葉を聞いてくださるのが、嬉しいです。長くレッスンに来てくださっている方は、性格的にも私と相性が合うのかもしれないと思っています。

子どもの場合は、本人がやりたくて習っているのと、親御さんに言われてレッスンを受けているというのでは、やっぱり子ども自身の取り組み方も違ってきます。子ども自身の性格ももちろん現れますが、親の性格が出てしまうことも多いと思います。ピアノが弾けない親御さんでも毎日の取り組みを一生懸命なさっていたり、親子で一緒に練習に取り組んでくださっていると、少しずつでも進んで、身についていきます。レッスンだけ受けて、ご家庭で放任していると、いつまで経っても弾けるようにならないのが実状です。

最近、残念だなと思ったのは、子どもさんは音楽に興味があるのに、親の考えで習わせる必要がないと決めつけてしまっている方がいました。これだけ、“音楽をすること、歌ったり、鍵盤楽器を弾くことが脳にいい“ と子どもだけでなく高齢者にとっても効果的だと言われているのに、もったいないなあと思いました。

何にでも通用すると思うのですが、自分自身の基本的な考えというものはしっかり持ちつつ、世の中の流れに合わせることだったり、柔軟性のある思考力を持つことも、これからの時代には必要なのではないかと思うのです。

パイプオルガンリサイタルに行ってきました ♪

ベガホールのパイプオルガン

今年は、ぐっと減ってしまったコンサート。久しぶりに行ってきました。一度聴いたことのあった冨田一樹さんのパイプオルガンを再び聴きたいなと思いましたし、ベガホールは近いし、無料コンサートだったのです。それは、冨田さんのこのベガホールでの今までの活躍ぶりもあったようで、兵庫県の若手の音楽家に贈呈するという“坂井時忠音楽賞“を受賞をされたので、兵庫県、宝塚市、兵庫県芸術文化協会からのご支援を受けられてのコンサートとなったそうです。

エレクトーンに近い。ボタンを押し音色を変え、数段の鍵盤と足鍵盤を両手両足を使って、演奏をします。ピアノでは、バロック音楽やバッハが好きな生徒さんも多いです。どちらの楽器にとっても勉強になると思います。また荘厳な曲とパイプオルガンの響きは、とても癒されます。この頃は1年に何度も、その演奏を聴きにいくようになりました。

5年ほど前に、あるイベントでオルガンを弾くことになり、その会場のオルガニストの方からご指導を受けることになったことがありました。山のように積まれた楽譜をお持ちで、曲の一つ一つの背景も丁寧に教わりました。その時、ヤマハでご指導受けていた先生もオルガン科ご出身だったので、いろいろと楽譜もお貸しくださって、アドバイスをいただいたこともありました。そういったオルガン音楽に触れる機会があったことが、私の新たな興味のきっかけにもなっています。エレクトーンとピアノの両方をやっていて、良かったと思いました。

今回のコンサートで冨田さんは、さまざまな雰囲気の違ったオルガン曲を演奏されました。前半は、作曲家もいろいろ、後半はバッハ。荘厳で美しい感じのものから、軽い感じのもの、わかりやすいハ長調の曲やさらりと短い曲もありました。音色もいろいろ変わります。最後のバッハのフーガは大変な力強さを感じる曲で迫力ある演奏が印象的でした。そして、アンコールでは、それに対比して、とても軽い可愛らしい感じの曲で、それも心に残りました。

コロナ禍の中、一つおきの座席ですが、満席でたくさんの観客でした。ロビーにこのコンサートのための大変立派ないけばながありました。観客席でご挨拶されましたが、兵庫県いけばな協会の中山高甫さんの作品、お若い男性のとても勢いのあるお花も見事でした。